美容師のTKCです!今回はヘアドネーションについて解説します。
- 美容師歴20年のトップスタイリスト
- 商品開発の経験あり
- あらゆる美容商品を取り扱ってきました
ヘアドネーションとは?
「ドネーション」の意味は”寄付”です。そう、ヘアドネーションとは髪の毛を寄付することです。寄付された髪の毛は医療用ウィッグとなり必要としている18歳以下の子供に無償で提供されます。
ヘアドネーションという慈善活動はアメリカから始まりました。日本では2009年にあるNPO法人が活動をスタートし、今では多くの法人が参加しています。
ウィッグができる期間はどのくらい?
最初の頃はヘアドネーションの認知度の低さから髪の毛の寄付が少なく、最初のウィッグを提供するまでに4年もかかってしまったそうです。しかし有名人が寄付したことにより、知名度がグンと上がり現在はウィッグを申し込んでから、数ヶ月〜半年、長くても1年ほどで出来上がるそうです。
ひとつのウィッグができるのに必要な量
ひとつの医療用ウィッグを作るためには30〜50人のヘアドネーションが必要なんです。思ったより多いですよね?たくさんの子供達にできるだけ早く医療用ウィッグを届けるには、少しでも多くの寄付や協力が必要になります。
ヘアドネーションをするときの条件
寄付が可能な髪の毛は、、、
- 31cm以上の長さがあること
- カラー、パーマ、ブリーチヘアもOK
- 完全に乾いていること
上の条件を満たしていれば年齢や国籍、性別も問いません。どなたでも可能です。
ドネーションヘアの長さとウィッグ仕上がりの目安
- 31cmはショートウィッグに
- 40cmはボブウィッグに
- 50cmはロングウィッグに
- 60cmはスーパーロングウィッグに
=よくある質問=
ヘアドネーションをする方法
ヘアドネーションをするときは、次のような流れで行います。
① 寄付する髪は、美容室・サロンでカットするのがおすすめです。サロンによっては、ヘアドネーションを受け付けていないお店もあります。予約時にヘアドネーションしたい旨を伝え、あらかじめ対応しているかどうか、確認しましょう。
② 寄付する長さを決めます。先ほども記載したように31㎝以上が必要となります。
③ 寄付する髪は、小さい毛束に分けてゴムで結び、結び目の1cm上をカットします。※毛束が太いとハサミがギザギザに入り、切り口が斜めになって十分な長さが取れません。また、結び目がゆるんで、配達中に髪の毛がバラバラになることがあります。ご注意ください。
④ カットした髪は持ち帰り、自分でNPO法人へ必要書類とともに発送します。美容室で代理発送をすると受け取ってもらえない場合があるので自身で発送しましょう。
https://www.jhdac.org/ ⇦例えばこういった団体。検索すると色々と出てくると思うので自分で判断して送り先を決めてください。
注意したいのは、発送する髪が完全に乾いている必要があります。髪が濡れていると、雑菌が繁殖したり、カビが生えたりする原因になってしまい、ウィッグ素材として利用できません。シャンプーの後にドライヤーで乾かした髪は、意外と髪の内部に湿り気が残っているもの。ですので、 必ずシャンプー前の乾いた髪をカットしてもらいましょう。
今回の記事のまとめ
ヘアドネーションについて、お分かりいただけましたか?いつもはカットして捨てられてしまっていた髪の毛が、医療用ウィッグとして子どもたちの髪になって生まれ変わるなんて、素晴らしいですよね!人生で髪の毛を31cm以上カットする機会はあまりないかもしれませんが、もしその機会が訪れた時はぜひこのヘアドネーションを思い出して下さい!
そしていつか自分の髪をヘアドネーションしたいと思っている方、せっかくなら綺麗な髪の毛を子供たちにあげたいですよね?そのいつかのためにしっかりヘアケアをしましょう。子供たちの笑顔のために、、、
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