Trip in Vietnam

雨季が明けかけた10月の月曜日。僕はタンソンニャット国際空港に降り立った。東南アジア独特の生温い風が耳元をそっと撫でていく。

ベトナムに来たという高揚感とこれから目的地までどうやって辿り着こうかという不安感が入り混じりの旅の初日はいつもこんな気分だ。

タクシーを捕まえてなんとかホーチミンの街まで来た。しかし噂に聞いていた以上のバイクの数に戸惑う。

初夏の蟻の大行進のようなバイクの群れのおかげで大通りを渡れず途方に暮れている僕を見て、少し遠くから現地のおじさんが笑いながら話しかけてきた。英語ではない。

耳を傾けてみるとベトナム語で私に話しかけているようだった。おじさんの身振り手振りを見ているとどうやら「お前さん道路を渡れないんだったら俺の後ろについてこい」と言っているようだ。

おじさんの薄汚れたシャツを見ながら異国の地に一歩また一歩と足を踏み入れていく。そんな旅のはじまり。

夕方、街を歩いていると学校らしき建物の前には屋台がずらりと並び授業が終わった生徒達がその屋台へと当たり前のように次々と吸い込まれていく。

真っ赤なプラスチック製の椅子に座り背中を丸め夢中でご飯をかきこんでる姿を見ていると、家でご飯を食べる習慣がない彼らには[おふくろの味]というものを知らないまま大人になっていくのか?

日本人の僕からみたら少し寂しく感じる。色々な人々の生活を肌で感じながら歩くホーチミンの夕暮れ。

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この記事を書いた人

美容師歴20年の現役トップスタイリスト。
さそり座のAB型。ちょっと不思議ちゃん。
2児の女の子のパパでもある。

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